転職を成功させたい看護師がやるべきこととは

成功率が上がる看護師の転職術

超売り手市場である看護師。経験が浅い20代の若手看護師でも、体力の面で有利である、ほかの病院でのやり方に染まりきっていないため育てやすい、知識面での伸びしろがあるといった理由から採用されやすく、30歳前後の看護師の場合も、ある程度経験を積んでいることから即戦力となるため転職を成功させやすいといえるでしょう。
しかし、いくら採用されやすいといっても、よく考えずに気軽に転職するのはキャリアに傷がつく恐れがあるため避けたいところ。どういうところに注意すべきか、転職成功のためのポイントについてご紹介します。

成功率が上がる看護師の転職術

看護師が入職後に感じるギャップあるある

転職を成功させるために大事なのは、世の中の看護師が入職後にどういう不満を感じているかを把握することです。ほかの看護師の不満を知り反面教師とすることで、転職後のミスマッチや早期離職を回避できます。
入職後に感じたギャップとして一番声が挙がるのが、勤務時間や休日制度に関するものです。残業時間が多い、希望休が通りづらい、有給消化しづらいなど。また、お局さんが幅を利かせていた、派閥があった、グループができあがっていて打ち解けづらい雰囲気だったなどの人間関係上の不満も少なくありません。
そのほか、給与が思ったよりも低かった、業務のレベルが高かった、または低かったなども挙げられます。
このようなネガティブなギャップは、リサーチ不足や情報分析不足、確認不足、転職理由が曖昧、自己分析不足などのさまざまな原因で生まれます。次項以降でしっかり対策を立てていきましょう。

今後のライフプランを考える

仕事と生活は密接につながっています。そのため、仕事だけに注目して考えるのではなく、今後のあなたのライフプランについても一緒に考えてみることが大切です。 結婚予定がある、子供が欲しい、家族の転勤の可能性がある…などを考えてみましょう。例えば、転職後すぐに結婚や妊娠ということになれば、業務をしっかり覚えられないまま結婚休暇や産休を取ることになります。 周りに迷惑をかけてしまうほか、転職先の規則によっては結婚休暇や育休が取れない可能性も。ハネムーンに行けない、子供を生むためにせっかく転職した病院を辞めなければならないといったリスクが生まれてしまいます。
そうならないためにも将来的な計画を書き出し、それをもとに転職・退職・残留のどれが自分のライフプランにベストなのかを検討する必要があります。
ただし、相手がいない状態で「おそらくこの年で結婚する予定…」など曖昧な「おそらく」に囚われすぎるのも避けたいところです。仕事も生活もすべて計画どおりにというのはなかなか難しいもの。
起こりうる可能性が高いイベントに注目して考えてみましょう。

自分の考えをまとめる

次は、前項で考えたライフプランをもとに、自分自身の考えについて深堀りしていきましょう。将来的に子供を考えている場合、育児と両立できるかが仕事を長く続けるためのポイントです。
産休育休制度が整っていて取得率・復帰率が高い、急な子供の体調不良時に休みやすい、院内託児所がある、ママさんナースが多く同僚からも育児への理解があるといったポイントをクリアしていれば育児しやすい環境といえるでしょう。
また、専門看護師になりたいなどキャリアアップを目指している場合は、教育制度に注目します。専門看護師が在籍しているのか、資格取得支援制度があるのか、学びの場が多い職場なのかといったことがポイントです。
このように、自分の中で絶対に譲れない条件を決めて書き出していきましょう。なかなか思い浮かばない人は、転職理由を明確化します。なぜ転職したいのか、転職先に何を求めるのかを基準に考えてみてください。また、ここは変えたくないという今の職場の良い部分についても考えてみましょう。
給与アップしたい、労働環境を良くしたい、人間関係で悩みたくないなど、いろいろ譲れない条件が出てくるのではないでしょうか。紙に書き出したら、優先順位も付けておきましょう。あなたが求めるすべての条件をクリアする求人はなかなか見つからないかもしれません。
「すべてを満たす病院を見つける!」と固執しすぎてしまえば、あなたにマッチする求人を見逃す可能性があります。また、転職活動の期間がいたずらに伸びてしまう可能性もあるでしょう。本当に譲れない条件を2~3個程度絞り込んでおくことが大切です。

病院を下調べする

譲れない条件が決まったら、当てはまる病院をピックアップしていきましょう。いくつか希望に近い病院が見つかったら、病院の情報を収集します。

【働きやすさのチェック】
・看護師数は充実しているか
人手不足であれば入職後手厚くサポートしてもらえないほか、教育が不十分のまま戦力として多くの仕事を任される可能性があります。
・看護師の平均年齢は何歳か
平均年齢が自分と近ければ、コミュニケーションが取りやすく職場に馴染みやすい可能性が高いです。
・ワークライフバランスを大切にできる休日制度か
週休数や年間休日数をチェックしましょう。週休2日と完全週休2日は意味が異なります。週休2日の場合、週2日休める週が1月に1回でもあればいいのに対し、完全週休2日は毎週2日の休みがあることを指します。
・有給消化率はどうか
有給消化自体は法律で決められた労働者の権利なのですが、病院によっては取りづらい、消化率が低い、希望の日に取りづらいといったことがあります。
・残業の有無
残業が月に10時間以内であれば少ないといえます。
【育児との両立のしやすさをチェック】
・育児支援制度の内容
育児短時間勤務制度や託児所の有無、時差出勤、時間外勤務・夜勤の免除などがあれば育児への理解が高い病院といえます。
・ママさんナースの割合
ママさんナースが多ければ、実際に育児と仕事を両立している人が多いということがわかります。
・育休産休制度の実績と復帰率
育休産休制度は法律で決められた制度ですが、実績が少ない、取得しても復帰率が低いといったことに該当すれば、子育てしやすい病院とはいえないでしょう。
【スキルアップできる環境かをチェック】
・教育支援制度は整っているか
自分の目指す看護師になるためのサポートがあるのかどうかをチェックします。
・病院の専門領域はなにか
自分が目指す看護知識や技術を習得できる病院なのかをチェックします。
【その他の希望をチェック】
・生活水準を維持できる給料かどうか
今よりも給与がアップするのかをチェック。下がってもほかの面で働きやすさを感じる場合は気にする必要はありませんが、大きく給与が下がれば生活水準も下げることになるため不満が出てしまうでしょう。
・転職後いつから賞与が支給されるのか
いつから支給されるのかに併せて、年に何回か、何ヶ月分支給されるのかもチェックします。

上記のほかにも、看護方式や配属先の希望が通るかどうか、看護配置基準など、自分の譲れない条件に応じてしっかり確認しておきましょう。
これらは、病院のサイトや看護部のサイト、パンフレット、求人情報から収集できます。
また、職場見学はなるべく行っておきたいところ。事実と同じかどうか答え合わせができるほか、サイトなどでは知り得ない職場の雰囲気やスタッフの人柄などの情報を収集できます。

頼りになる相談相手を作る

転職が初めての人も経験がある人も、頼りになる人がいることでさらに転職の成功率を上げられます。転職経験のある看護師仲間からアドバイスをもらうのも1つの方法ですが、看護師転職のプロであるコンサルタントを頼りにすることをおすすめします。
どこにコンサルタントがいるかというと、看護師専門の転職エージェントです。「看護師×転職」とネットで検索すれば、看護のお仕事などの転職エージェントが複数ヒットします。
できればいくつか登録し比較検討を行い、自分に合う転職エージェントを探してみましょう。
コンサルタントに相談することの一番のメリットは、効率よく転職活動を進められること。求人の紹介や病院への応募、面接日の調整、条件の交渉など、本来自分ひとりで行うべきところを代行してくれます。
時間をかけずにスムーズに転職を終えることができるので、在籍中に転職先を決めておきたい看護師には特に強い味方になるでしょう。
そのほか、病院の内部情報を教えてくれるところや、履歴書の書き方の指導、面接対策、入職後のサポートなど転職にまつわることを全体的にサポートしてくれます。
きっと一人で行う転職活動よりも心強いと実感し、成功率がアップすること間違いなしです。

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とは言え、一般の求人募集要項に目を通すだけでは情報が乏しく就職後のミスマッチが生じてしまう可能性があります。
そのため、気になる病院のチェックポイントを押さえさらに職場見学を通してしっかりと情報収集することが大切です。
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