勤務する視点で見分ける看護師にとって良い病院とは

看護師目線の良い病院とは

今までは一般的な視点で健康保険制度や病院とクリニック・診療所の違いや良い病院の見分け方などを解説してきましたが、ここでは現役の看護師としての視点で良い病院の見分け方をご説明します。特に看護師として、若手看護師にどんな病院ならば就職を薦められるかという視点でいくつかご紹介します。

看護師目線の良い病院とは

看護師求人にみる良い病院・悪い病院

恒常的に看護師不足の状態は続いていますので、求人している病院・クリニックは非常に多いです。その求人の内容から看護師にとって良い病院なのか、悪い病院なのかを見分けるポイントをご説明いたします。看護師にとって良い病院は当然患者にとっても良い病院のはずです。まず、求人の内容で病院の説明を見る場合、病床数と看護師の数について注目します。病床数に対して、看護師が少なければ、当然、勤務が過酷と予想され、時間外勤務も多いであろうと推測されます。例えば、患者7人に対して看護師1人体制を敷くとした場合、病床数100ならば70人の看護師が必要ですが、実際の人数が70人以上であれば、普通あるいは良い病院ですが、少なければちょっと問題のある病院と思われます。
求人数が全職員数に対して多い場合も要注意です。看護師の募集が多いのは、看護師の転職や退職が多い病院と考えられますので、職場環境に問題があると推測されます。パートの非常勤看護師を募集している病院は、正職員として看護師を募集しても、集まらないか、すぐ退職してしまう、あるいは看護師の人手が足りないので、その場しのぎでパートを募集している等、マイナスのイメージがありますので、要チェックです。

実際に病院に行ってみて様子をみる

実際に病院に行ってみると、求人情報や病院のホームページではわからないことが見えてきます。まず、病院の中の様子として、清潔感がない、待合室、病室、廊下など掃除が行き届いていない等が見てわかるのは、お勧めできない病院の事例です。そして、病院の中に喫煙室があったり、看護師の喫煙が許されているような病院もお勧めできません。また、病院内の看護師の年齢構成として、若手からベテランまで、まんべんなく勤務している病院は良い病院と思われますが、年齢構成に偏りがある場合は要注意です。若手看護師ばかりならば、ベテラン看護師が勤務をしたくない病院で、若手を大量採用してしのいでいる状況と推測できますし、ベテラン看護師ばかりだと、若手看護師が勤務しづらい病院だと予想されます。

面接の状況から判断する

求人募集の内容や病院の様子を見て問題がないと判断して、その病院に応募をすると面接の機会があります。そこでも注意したいことがあります。待遇面で、給与を病院側から募集要項の金額より高く提示してきたり、交渉次第で給与が上がったりする病院は要注意です。給与以外に魅力がないか、時間外労働が多くて、退職する看護師が多いので金額で引き留めようとする体質の病院と推測されるからです。また、採用時に給与の高額提示をする病院は、昇給制度がなかったり、時間外手当が支払われないといった事例もありますので、事前に確認できるのであれば、確認しておきたいところです。

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